NaGISAプロジェクト
NaGISA(Natural Geography In Shore Areas:なぎさ)は海洋生物のセンサス(Census of Marine Life: CoML)の野外研究プロジェクトで 、愛称NaGISAは海辺を意味する日本の言葉「渚」にちなんで名付けられました。世界の沿岸生物多様性の調査し、その変化を継続的に観測すること、また、生物多様性に関心を持つ世界の人々が協力する活動を通して、人のつながりが広がることも目的としています。 先端技術を避けた単純で費用のかからない統一した調査法を継続的に行い、 世界各国の研究者や市民団体の参加を促すことで、従来の研究を超える地理的・時間的スケールのデータを収集解析することを可能にしています。
次にNaGISAの概要(調査をどのように行うか、なぜ行うか、プロジェクトの現況)を説明します。日本語パンフレット
(
176 KB)もあわせてご利用ください。日本での調査活動の詳細はこちらのリンクを、他の詳細は
までお問い合わせください。
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NaGISA調査はどのように行うの?
対象とする環境は海藻群落のある岩礁域と、海草群落のある砂浜域です。これらは、共に複雑で生物多様性の高い環境であり、地球上の広い範囲に分布していることから選ばれました。それぞれの調査地では、潮間帯上部、中部、下部、および水深1m,5m,10m(可能なら加えて15mと20m)の潮下帯から、各5個のサンプルを採取します。NaGISAの調査内容は、多様性の観測に必要な最低限のものですが、研究者がそれぞれの調査地において独自の調査内容・手法を追加することも自由です。標準の調査内容には以下の調査が含まれます。- 観察調査:写真撮影や観察結果を記録する方法。
採集調査:円筒コアによる海草サンプル採取や、小規模コドラート内の全ての生物を丁寧に採取する方法。- 測定調査:表層水温および底水温、塩分濃度、照度の測定、目視による基質の区分を行う方法。
得られたデータはNaGISAデータベースに保管され、海洋生物のセンサスの統合的データベースOBISに加えられます。調査方法の詳細は、日本語プロトコル (
3.2 MB) でご覧になれます。他の情報は、NaGISA Libraryでお探しになるか、または、
までお問い合わせください。 -
なぜNaGISAを行うの?
先にも記載されていますが、NaGISAの目的は、世界の沿岸生物多様性の調査し、その変化を継続的に観測することです。沿岸地域の変化が進んでいますが、実際そこに何がおきているのかがわかっていません。生物多様性は、競争、攪乱、捕食、新世代の再加入や生態系の生産性といった生物間相互作用の指標であり、生態系の健全性の指標になりうるものであり、より長いタイムスケールで見ると、生物多様性の大小は新たな種の誕生と絶滅との均衡を測る指標であるともいえます。従って、生物多様性の網羅的また継続的調査を行うことは、生態系にインパクトを与えるその作用を同定し明らかにする重要な取り組みといえます。
2001年から02年度にかけて国際生物多様性の観察の年で、その際、1)何が生物多様性なのか、2)どのように生物多様性が変化しているのか、3)どのようなサービスが生物多様性にはあるのか4)どのように生物多様性を保護することができるか、という課題がおかれました(英語パンフレット:
242
KB)。そのころcensus
of marine life
が世界の海の生物多様性の解明を試みており、両者が目的を達成するため、世界の科学者が協力していこうという試みとしてNaGISAプロジェクトが始まりました。こうして始められたNaGISAは、世界の沿岸地域の生物多様性を調査、観測するという目的を達成するため、長期的なモニタリングに必要な基礎データ、地理・経時的な生物多様性の変化に関する根本的な疑問に答えるために必要な情報を提供します。 -
NaGISAプロジェクト現況
インターナショナルオフィスが和歌山県白浜に位置する京都大学瀬戸臨海実験所にあります。また、それぞれの地域代表オフィスが、白浜、アメリカのフェアバンクス、イタリアのピサ、ベネズエラのカラカス、ケニアのモンバサ、カナダにあり、それぞれ活動を展開しています。 また、市民団体や学校の課外クラスなどの調査への参加を積極的に広く呼びかけており、既存の大学等の野外実習や環境モニタリングプログラム等へ組み込むことも容易です。日本での活動の詳細は下記のリンクをご参照ください。他の地域の詳細はトップページからのリンク(英語)をご利用ください。
多くの人々に生物多様性、生態学、分類学に関する知識を普及し学習の機会を提供しておりますので、詳細は
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